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おしらせ

2020.04.17 おしらせ

歯科医師の皆様へ  ジャパンデンタルからのご提言

新型コロナウィルス感染症(COVID‐19)の流行拡大防止対策として緊急事態宣言が発せられました。
 
歯科医師であり、且つ歯科医院経営者の皆様におかれまして、こうした緊急事態に際して、ご自身の歯科医院を如何に存続させていくか、地域の医療を守り、且つご自身の職場・生活、医療スタッフの生活を守るために日夜頭を悩ませていらっしゃるのではないでしょうか?
 
歯科医院経営研究会では、歯科医院の存続のために会員の皆様に以下の緊急提言をさせて頂きたいと存じます。
 
 

1.現段階で考えるべきことは何か?それは「資金」の確認です!

先生方の中には、日頃から歯科医院経営というものに十分な関心を払われ実践されている先生も多くいらっしゃると思います。そうした先生方は既にご自身でなにをすべきか?と言う事を十分に把握されていらっしゃるのではないでしょうか?新型コロナの影響で患者さんが減少した、今後の資金繰りが不安だ、医院の存続はどうなる?
 
様々な不安な毎日だと思いますが、ただ不安を抱えていても何も始まりません。頼りになる税理士先生がいても、一人ひとりへの個別での対応には限界があると思います。従ってご自身の医院の現状はご自身で把握し、今後の対応を検討する必要があります。
 
 

(1)資金繰りの確認

別紙の「収支表」をご参照下さい。いわゆる「資金繰り表」というものです。以下の通り考えてみては如何でしょうか?手順は以下の通りです。もちろん医院経営の現状把握の観点から作成下さい。検討のポイントは「入りを計り出を制す」です。
 

収支表ファイルをダウンロード

 
① 前月の「医院預金残高」をご確認下さい→Aに記載する
 
② 当月の収入見込み金額をご確認下さい。収入額と支出は以下により記載します。
・保険収入は「2か月前に請求した診療報酬」+当月の窓口支払いの現金
・クレジット等での当月の入金予定額
 →すべて現金ベースです。
 
③ 経費項目に関しては以下にご留意ください
確定申告の時期ですので、令和1年の確定申告書の「損益計算書」経費項目を参照しながら作成下さい。特に違和感がなければ前年経費の1/12を計上する
 
④ 以上の記入で「当月の医院の経常収支」が完成しました。
 
⑤ 現在の借入に関して確認し、毎月の「元利金返済額」を全て計上して下さい。
 
⑥ 個人支出額を確認下さい(いわゆる生活費+社会保険+住民税 住宅ローンなど)
 
⑦ 当月資金は「黒字」ですか?「赤字」ですか?
 
⑧ これを数か月繰り返してください~当面は3か月程度でも構いません。
 
作表出来ましたか?
単月の収支は赤字ですか?黒字ですか?
累計の余剰資金は大丈夫でしょうか?

 
 

2.資金繰り表から得た情報の処理

患者数の減少により、毎月の赤字が続く様であれば医院存続のために考えなければいけない事があります。「入りを計り、出を制す」との考え方を基に、資金繰りにおける「入り」は既に検討しました。
 
次は「出」の圧縮を如何に制するか・・・です。医院経費は固定費が多く削減可能な項目は限られる事から、現体制の維持を前提とするのであれば、最初に考えるべきことは「金融収支の改善」となります。金融収支とは概ね以下2点です。
 
① 借入金、補助金等による「キャッシュの確保」 入
 
② 借入金返済額の圧縮による「返済額の減少」  出
 
① 「キャッシュの確保」
現時点での政府系の支援施策としては「日本政策金融公庫」による制度融資だと思われます。民間金融機関とは若干異なる対応だと思います。リンク集が有りますのでご参照ください
 
>リンク集はこちら
 
②借入金の返済額圧縮ですが以下の観点で検討下さい
・元金返済猶予(当面の期間は利息の支払いのみとする事)を受ける
 
早めに金融機関の担当者にご相談下さい。
 
 
資金繰り表を作成されてお分かりの通り、恐らく保険中心の診療をされている先生は2か月先から資金繰りが思わしくなくなり、自費中心の診療をされている先生はそれ以前に悪化する懸念があるかもしれません。現在、多くの金融機関では感染防止の観点から対面接触を避けていますので、先ずは金融機関のご担当者に
「早めに」「電話かメール」でご相談されることをお勧め致します。
 
先生方の医院経営の一助になればと考え提言させて頂きました。何かありましたらご相談下さい。

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